4500年前の古代エジプトを“歩いてきた!” VR体験「Horizon of Khufu」体験レビュー

ピラミッドを歩き、空を飛び、棺に入る─VRでまさかの“身体記憶
まるでタイムマシンに乗ったように、約4500年前の古代エジプトを“歩いて”体感できる。
そんな驚きのVR体験「Horizon of Khufu(ホライズン・オブ・クフ)」が、日本に初上陸しました。
場所は神奈川・横浜のアソビル。世界15都市で150万人以上を魅了した話題作が、いよいよ国内でも体験可能に。
実際にRAW JAPAN編集部が体験してきました!
まずは受付。スタッフの皆さんが親切かつ丁寧に誘導してくれスムーズに進め早々にVR世界へ進む。
💡本記事内の画像は、RAW JAPANスタッフがまさかのVR体験に没入しすぎて、写真を撮り忘れた為、IMMERSIVE JOURNEYさんからお借りした写真を織り交ぜてレビューしていきますので、あしからず。
エントランスを過ぎると異空間への入口へ、シンメトリーな非日常空間。どことなくスタンリー・キューブリックの「2001年宇宙の旅」感があり、照明や構造がとにかくカッコいい。
まるで異世界の入口に立っているような感覚に包まれ、この時点で期待感が増しマシ。通路を抜けると体験前にニックネームなどを設定するタッチパネルが用意されている。
いよいよゴーグルを装着。いざVRの世界へダイブ。目の前に広がるのは、4500年前の古代エジプト!
このエジプトを再現した空間のリアルさに圧倒され、気づけば目に映るすべてのものに手を伸ばしたくなるほど。
VR内ではエジプト学者の女性ガイドが色々と説明してくれるので理解しながら進め実際に世界遺産のツアーに来たみたいな錯覚に陥る。
なかでも、クフ王の玄室に向かう際に、大回廊を実際に歩いて通り、低めの入り口をしゃがんで通過するなど実際に体を動かして体験でき、VR体験を超えた身体記憶という感じ。
またクフ王の玄室に入るとそこは、実際の玄室がそのまま再現されており、本来は入れない棺にまで入れると言ったVR体験ならではが、繰り広げられていた。また、空を飛ぶ場面では、思わず「ぬわっ!」っと声が出てしまい、現実世界への羞恥心が少し顔を出した。
((✿✪‿✪。)ノコンチャ♡)
「Horizon of Khufu」は、安全面も非常に配慮されており、体験場所となる空間は1000平米の広い空間だが、最大75人もの同時体験が行われる。
しかし、人との距離が近づくとシルエットが浮かび上がり、壁に接近すると赤い警告表示が現れる為、実際45分間歩き回っても他の参加者とぶつかることはなく、不安を感じずに完全に没入できた。
途中には、自分が巨人になってピラミッド全体を見下ろせる演出もあり、視点の変化による没入感のコントラストがより世界へ引き込んでくれ、最後までどっぷりとエジプトの世界を堪能できた。
VRを外し現実世界に戻って来た後は、エジブト全開の展示スペースやお土産コーナーと充実しているので、VR体験の余韻に浸りながら物欲も満たせる。
バステトの家内安全の御守りとなると、ご利益は相当なものだろう。
ここでHrizon of Khufuの立役者でもある、豪華声優陣をご紹介。
なんとガイド役には『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』の空条徐倫や『怪獣8号』の四ノ宮キコルでおなじみの、ファイルーズあい。
バステト役には『ルパン三世』の峰不二子やHUNTER×HUNTER』のクラピカ役で有名な 沢城みゆきと豪華声優陣がより演出を深めてくれる。
丁寧でわかりやすいナビゲーションに加え、ところどころにユーモアを交えた喋りも面白く、こんな先生が高校の授業をしてくれていたら、今と違った景色が見えていたのかもしれない。
──と、冗談はさておき。
言葉では言い表せない満足感を得ることができた。ぜひ、この「Horizon of Khufu」体験をおすすめしたい。
ちなみに施設内には車椅子にも対応したバリアフリー設計で、備え付けの車椅子の貸し出しもある。
Horizon of Khufuとは?
【ピラミッドを“歩く”】という異常事態
このVR、ただの映像鑑賞じゃない。物理的に歩きながら、太陽の船やクフ王の葬送儀式など、謎に包まれた空間を探索できる没入型アドベンチャー。
監修はハーバード大学エジプト学教授と「ギザ・プロジェクト」チーム。
考古学的なデータに基づいたピラミッドの完全再現は、マニアも唸る仕上がり。
また、日本語訳監修には、日本のエジプト考古学の第一人者 吉村作治が監修と本物感がエグイ。
吉村作治(1943年生まれ)
日本を代表するエジプト考古学者で、早稲田大学名誉教授。
1966年に早大エジプト調査隊を創設し、50年以上にわたり発掘と研究を続けてきた。
ピラミッド探査や未盗掘墓の発見などで世界的に知られ、現在も現役で活動中。
新作コンテンツも登場予定!
2025年7月18日(金)からは 新作VR体験「Tonight with the Impressionists, Paris 1874 - 印象派画家と過ごす夜 -」 がスタート予定!
舞台は、印象派が誕生した1874年のパリ・ナダール旧アトリエ。
体験後は、クロワッサンと花束を片手にセーヌ川沿いを歩きたくなるかも。
モネ、ルノワール、セザンヌなど、歴史の転換点に立ち会うようなVR体験になる予感。
開催情報
名称
IMMERSIVE JOURNEY「Horizon of Khufu」
期間
2024年12月1日〜(終了日未定)
場所
〒220-0011 神奈川県横浜市西区高島2丁目14−9 アソビル 3F
体験時間
約60分(うちVR体験 約45分)
アクセス
横浜駅みなみ東口通路直通、徒歩2分
チケット・詳細
IMMERSIVE JOURNEY「Horizon of Khufu」公式サイト
公式X(旧Twitter)
https://x.com/Immersive_J
Instagram
https://www.instagram.com/immersive_j
RAW JAPAN's Takeaway
本当に“歩いて”ピラミッドを探検できた体験はピラミッドについてもさらに興味がわきました。
ガイドも演出も本気すぎて、終わった後しばらく現実に戻れないこの満足感は、歴史好き、体験型コンテンツ好き、誰にでもおすすめできるVR体験です!
この夏、横浜で始まる、新たな歴史旅。これまでにない“体感型ミュージアム”、ぜひその一歩を踏み出してみてはいかがですか?
出典表記
本記事はIMMERSIVE JOURNEY公式情報および実体験をもとに、RAW JAPAN編集部(ワビ田グルーヴ)が執筆・構成しました。
画像提供:IMMERSIVE JOURNEY事務局 この記事の誤字脱字をチェックしてください