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4日前Anime

「私が見た未来」─ 20年以上前のオカルト系マンガが“予言書”と呼ばれる理由。そして2025年7月に何が起きるのか。

「私が見た未来」─ 20年以上前のオカルト系マンガが“予言書”と呼ばれる理由。そして2025年7月に何が起きるのか。

「この表紙、見たことある気がする」
「いや待って、これ1999年の本でしょ……?」

そんな声がネット上で急増したのは、2011年3月11日。
東日本大震災が発生したその日、ある一冊のマンガが“異常な注目”を集めはじめました。

それは、漫画家・たつき諒氏の著書『私が見た未来』。
そしてこのマンガの表紙には、こう書かれていたのです。

「2011年3月 大災害」

sub07.jpg画像:Amazon:私が見た未来 完全版 単行本(ソフトカバー)


“実話ホラー”の棚から始まった、リアル都市伝説

sub04.jpg画像:Amazon:私が見た未来 完全版 単行本(ソフトカバー)

『私が見た未来』が刊行されたのは1999年。
著者が 実際に見た“夢” を記録し、それが現実になった体験談をエッセイ漫画としてまとめた一冊です。

地震、津波、火山噴火、ウイルス──
ありふれた“夢”のように見えて、どこか引っかかる。そんな感覚が読者に残る構成。

ところが、発刊から10年以上が経った2011年──
表紙に書かれた「2011年3月 大災害」という文言が、東日本大震災と重なったことから、
ネット上で一気に“予言書”として話題に。

「まさかこのマンガが…」 と驚きが広がり、オンラインフォーラムやSNSを中心に、“予言マンガ”としての地位を確立していきます。


“夢で見た”記録──偶然とは思えない出来事たち

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『私が見た未来』には、災害の夢だけでなく、
なぜか実際の出来事と重なってしまった“未来の断片” もいくつか記録されています。

フレディ・マーキュリー
1976年と1986年に見た夢では、フレディ・マーキュリーが流行病で亡くなることや、
彼の人生が映画化される様子 が描かれていました。
現実では1991年にマーキュリーが逝去、2018年に映画『ボヘミアン・ラプソディ』が公開され、
時系列まで一致していたことが注目を集めました。

ダイアナ妃
また1992年8月31日に見た夢は、「DIANNA」という文字、赤ちゃんを抱いた女性、が夢に現れたとの記録。
これは5年後のダイアナ妃の事故死(1997年8月31日) と重なるのではないか、と解釈されています。
ただしこの夢には直接的な“死”の描写はなく、象徴的なビジョンとして受け取られています

コロナウイルス
さらに、2021年に出版された『完全版』には、1995年に見た“ウイルスの流行”に関する夢も収録されており、
「2020年ごろ、未知のウイルスが広がる」との記録が、新型コロナの流行と時期的に重なるとして話題に。

他にも夢と一致している出来事が様々あり「夢で見たことがここまで一致することがあるのか?」と
不思議がる声が多く上がっている。


著者は一貫して「予言ではない」と語る

たつき諒 氏は、「これはあくまで夢で見たものを記録しただけ」と明言しています。
スピリチュアルな主張や科学的な裏付けを避け、あくまで“個人の体験”として描かれたこの作品。

ただ、その“夢”が現実とリンクしてしまったことで、読者のほうが意味を見出し始めた
この“距離感”こそが、『私が見た未来』が読み継がれる理由かもしれません。


“富士山噴火”も描かれている

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作中には「富士山の噴火」に関する夢も登場します。
ただし、具体的な年や断定的な予言ではなく、あくまで曖昧なビジョンの記録にとどまっており、
読み手が“どう解釈するか”が問われる構成です。

“予言”というより、“記録”。
そのあいまいさが、不気味なリアリティを生み出しており、何もないことを祈るのみです。


2025年7月に大災害

初版は長らく絶版となっており、震災後に注目が集まった際には、一時的に古本に10万円以上の値がつくことも。
ネットオークションでは争奪戦が繰り広げられ、“幻の本”としてコレクターに語り継がれていました。

そして2021年、たつき諒氏の活動再開とともに、
『私が見た未来 完全版』 が飛鳥新社より刊行。
未公開の夢や震災後の考察が加筆され、作品は“再び開かれた”。

さらに近年、新たに注目を集めているのが、“2025年7月に大災害が起きる”という夢
これは完全版の中で語られており、著者は「夢で見た内容を書いただけ」と明言しているものの、
SNSでは「予知かもしれない」と話題となり、再び読者の関心が高まっています。


2025年7月に関して都市伝説系人気YouTuber 「ナオキマン」が語っています。


RAW JAPAN’s Takeaway

「夢はただの夢」──
そう信じている人にも、この本は一石を投じるかもしれません。

信じるか、信じないかは、あなた次第。
でももしあなたが今夜、何か不思議な夢を見たとしたら──
数年後、それを思い出す瞬間が来るかもしれません。

ちなみに私は、ゴミ箱からゾンビがわさわさとあふれ出て、なぜか私の靴を黙々と磨いてくれるという、なんとも恐ろしい夢を見たことがあります。
あれも、何かの予言だったのでしょうか……。


画像- Amazon『私が見た未来 完全版』https://amzn.asia/d/fUuorwr

6/23/2025
MangaRyo Tatsuki