HIDDEN RULES JAPAN vol.2|東京23区の“花火ができる公園” 2025年度版

HIDDEN RULES JAPAN vol.2
東京23区の“花火できる/できない”マップ【2025年夏】
「手持ち花火すらできないの?」── そんな疑問が渦巻く東京の夏。でも、調べればちゃんと出てくるんです。やっていい場所、やっちゃダメな区。
今回は、東京23区を網羅! “手持ち花火ができる区”と“完全禁止の区”をまずは一目でチェック!
※この記事は2025年8月時点の各区・公園管理事務所・公的資料・報道記事に基づいたものです。利用前には、必ず公式サイトまたは公園管理窓口で最新情報をご確認ください。
東京23区|花火OK・NG 一覧表(2025年8月版)
区名 | 花火の可否 | 備考 |
---|---|---|
墨田区 | ✅ OK | 条件付きで手持ち花火可 |
世田谷区 | ✅ OK | 一部公園のみ/大人同伴必須 |
葛飾区 | ✅ OK | 区内複数公園で手持ち花火OK |
江戸川区 | ✅ OK | 都立葛西臨海公園のみ/申請制 |
武蔵野市(三鷹市) | ✅ OK | 都立井の頭恩賜公園/特別区外 |
その他19区 | ❌ 禁止 | すべての区立公園で花火全面禁止(火気NG) |
そもそも、なんで“花火禁止”の区が多いの?
東京都内では、ほとんどの公園が「火気厳禁」その理由は主に以下のとおり。
🔥 火災リスク(芝生や植栽への引火)
🏙 住宅密集地での煙・音問題
🚯 ゴミの放置、マナー違反が多発
📣 苦情によって全面禁止化が進行中
実際、一部の公園では以前OKだったものが利用者のマナー違反で禁止に。
つまり、“やっていい場所”は守られて初めて存続するのです。
東京で花火ができる区&公園ガイド(2025年最新版)
今でも花火OKな貴重な5区と、その中で指定された具体的な公園とルールを紹介!
1. 墨田区|川沿いの風情とルールのバランス
錦糸公園
錦糸町駅からすぐというアクセスの良さに加え、公園内には芝生広場、遊具、体育館などが揃い、昼も夜もにぎわいを見せます。スカイツリーが近くに見えるロケーションも魅力で、夏の夕暮れ時には、都会のど真ん中にいることを忘れてしまうほどの開放感が味わえます。
利用時間 | 花火は、夕方から21時まで(片づけを含めて) |
ルール | ✅ 小学生以下の家族限定で手持ち花火OK 📍遊具等から離れた場所(芝生や植栽地、ゴムチップの場所はNG) 🕐 指定日時に限る/音が出るタイプはNG 💧 水入りバケツ・ゴミの持ち帰り必須 |
住所 | 〒130-0013 東京都墨田区錦糸4丁目15−1 GoogleMap |
参考サイト | ・墨田区ホームページ(錦糸公園) ⚠️墨田区の花火のルールについて詳しくはこちら |
隅田公園
利用時間 | 花火は、夕方から21時まで(片づけを含めて) |
ルール | ✅ グループでも使用可能(※事前にパークセンターへ確認推奨) 🕐 指定日時に限る/静音手持ち花火のみ 📍 舗装広場エリア(そよ風ひろば)限定で実施可 🔞18歳未満の場合は保護者同伴 💧 水入りバケツ・ゴミの持ち帰り必須 |
住所 | 〒131-0033 東京都墨田区向島1丁目3(隅田公園 そよ風ひろば) GoogleMap |
参考サイト | ・隅田公園パークセンター ⚠️墨田区の花火のルールについて詳しくはこちら |
2. 世田谷区|ファミリー向けに花火“復活中”
二子玉川公園
利用時間 | 花火は、片づけを含めて21時まで |
ルール | ✅ 少人数での花火利用のみ可 🕐 指定日時に限る/静音手持ち花火のみ 📍 こども広場(砂利の広場)のみ 🔞18歳未満の場合は保護者同伴 💧 水入りバケツ・ゴミの持ち帰り必須 |
住所 | 〒158-0093 東京都世田谷区玉川1丁目16−1 GoogleMap |
参考サイト | ・二子玉公園ビジターセンター ⚠️二子玉川公園での花火利用に関してお願い |
世田谷公園
SL機関車が実際に動く名物公園として知られる世田谷公園。週末はファミリーやカップル、ピクニック客で賑わい、日中は子ども向けのイベントも豊富。夜になると一転して静まり、ちょっとした花火遊びには最適な雰囲気になります。芝生や遊具のエリアを避ければ、落ち着いて楽しめる空間。「昔ながらの公園遊び」がそのまま生きている、貴重な都心スポットです。
利用時間 | 花火は、片づけを含めて21時まで |
ルール | ✅ 少人数での利用のみ可(団体利用は事前届出が必要) 🕐 指定日時に限る/静音手持ち花火のみ 📍 芝生や遊具のエリア以外の場所 🔞18歳未満の場合は保護者同伴 💧 水入りバケツ・ゴミの持ち帰り必須 |
住所 | 〒154-0023 東京都世田谷区池尻1丁目5−27 GoogleMap |
参考サイト | ・世田谷区公式ホームページ-世田谷公園 ⚠️世田谷公園での花火の使用について |
3. 葛飾区|下町の“粋な許容力”が健在!
堀切水辺公園
隅田川沿いに位置する細長いリバーサイドパーク。 あまり観光ガイドには載らない“地元民に愛される”穴場スポットです。都心の喧騒から少し離れて、川風を感じながら花火ができるロケーションは超貴重。夜景が美しく、打ち上げ花火とは違う“しっとり系の花火時間”が楽しめます。静かに、ひっそりと、でも堂々と。そんな花火時間がここにはあります。
利用時間 | 花火は、片づけを含めて22時まで |
ルール | ✅ 少人数での利用のみ可(団体利用は公園課管理運営係(03-3693-1777)へ連絡が必要) 🕐 指定日時に限る/静音手持ち花火のみ 📍 芝生や燃えるものがない安全な場所 🔞18歳未満の場合は保護者同伴 💧 水入りバケツ・ゴミの持ち帰り必須 |
住所 | 〒124-0006 東京都葛飾区堀切1丁目 GoogleMap |
参考サイト | ・葛飾区公式ホームページ-堀切水辺公園 ⚠️葛飾区立公園内における花火の使用ルールについて |
水元公園(※要申請)
利用時間 | 花火は、片づけを含めて21時まで |
ルール | ✅ 花火利用をする場合は申請が必要 🕐 指定日時に限る/静音手持ち花火のみ 📍 噴水広場&はなしょうぶ園ステージ前でOK 💧 水入りバケツ・ゴミの持ち帰り必須 |
住所 | 〒125-0034 東京都葛飾区水元公園3−2 GoogleMap |
申請手続 | 水元公園サービスセンター窓口にて申請手続 受付時間:午前9時~午後5時まで |
電話窓口 | 水元公園サービスセンター:03-3607-8321 |
参考サイト | ・公益財団法人 東京都公園協会-水元公園 ⚠️水元公園花火利用についてのお願い |
4. 江戸川区|東京湾そばの特別スポット
葛西臨海公園(展望広場前護岸)
東京湾に面した広大な公園で、水族館や大観覧車でも有名な観光地。展望広場前の護岸エリアは海に向かって広がる開放的な石畳で、風通しと視界の良さは都内トップクラス。条件はやや厳しめ(申請制&強風時中止)ですが、遠くにディズニーの夜景や花火が見える日もあり、最高のロケーションで花火が楽しめます。
利用時間 | 要確認 |
ルール | ✅ 花火利用をする場合は窓口にて届出必須 🕐 指定日時に限る/静音手持ち花火のみ 📍 展望広場前 護岸のみOK 💧 水入りバケツ・ゴミの持ち帰り必須 🚫強風時は花火を中止 |
住所 | 〒134-0086 東京都江戸川区臨海町6丁目2 GoogleMap |
申請手続 | 葛西臨海公園サービスセンター 受付時間:午前9時~午後5時まで(電話不可) |
参考サイト | ・公益財団法人 東京都公園協会-葛西臨海公園 ⚠️葛西臨海公園手持ち花火のご利用について |
5. 武蔵野市・三鷹市|23区外だけど都民の味方
井の頭恩賜公園(指定5カ所)
都内でも屈指の人気を誇る井の頭公園。池、森、カフェ、アート、ボート、動物園…なんでも揃ってます。そんな公園で、夜になると“花火指定エリア”が出現するって知ってました?6月〜10月中旬まで、指定された5カ所(野外ステージ付近や三角広場など)で、静かな手持ち花火を楽しめます。木々の間から聞こえる虫の音と火花の音だけ。東京に残る“静かな夜”を感じられる、数少ない大人向けスポットです。
利用時間 | 要確認 |
ルール | ✅ 花火は、片づけを含めて22時まで(日中の花火は禁止) 🕐 6月〜10月中旬限定/静音手持ち花火のみ 📍 指定5カ所でのみ可能 💧 水入りバケツ・ゴミの持ち帰り必須 |
住所 | 〒180-0005 東京都武蔵野市御殿山1丁目18−31 GoogleMap |
指定5カ所 | 1. 野外ステージ東側遊具付近 2. 三角広場夕やけ橋南西側園地 3.地域安全センター前池側付近 4.遊びの広場西側園路 5.第二公園広場付近 |
参考サイト | ・井の頭恩賜公園 公式ホームページ ⚠️井の頭恩賜公園からの注意事項 |
共通ルールまとめ|どこでも守って!
- 🎇 打ち上げ・爆竹・ロケット系 → 全面NG!
- 💧 水バケツ必携(なきゃ火消せません)
- 🧹 ゴミ・燃えカスは100%持ち帰る
- 🤫 大声・音楽NG。静かに楽しむのが正解
- 🕐 指定の時間までには後片付けをきちんとして完全撤収
RAW JAPAN’s Takeaway
東京の公園は、“厳しいけれど、花火を出来る場所はある”。
一見どこもかしこも「火気厳禁」だけれど、ちゃんと調べてみると、静かに花火を楽しめる場所は確かに存在しています。
必要なのは、少しの下調べと、最低限の準備。水を持っていく。ゴミを持ち帰る。大声は出さない。そのルールさえ守れば、東京の真ん中で夏の夜を過ごせる場所は、ちゃんと残されています。
火を灯して過ごすひとときに、大きな音や派手さはいりません。静かに揺れる火花の中で、季節の移ろいや時間のゆるやかさを感じる── そういう花火の楽しみ方が、今の東京には合っているのかもしれません。
※この記事は2025年8月時点の各区・公園管理事務所・公的資料・報道記事に基づいたものです。利用前には、必ず公式サイトまたは公園管理窓口で最新情報をご確認ください。
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