【日本最古】観光できる“生ける化石”スポット10選

日本各地には、“めちゃくちゃ古いモノ”が今も現役で使われていたり、普通に観光地として残っていたりします。
ただし…そういうのって、たいていお寺か神社なんですよね。
「もう仏像とかご利益とか、お腹いっぱい」って人は、この記事で少し違う視点の最古を楽しめるはず。
そこで今回は、ちゃんと“最古”でありながら、今も入れて見れて楽しめる場所だけを厳選してみました。
1. 道後温泉本館(愛媛県)|築131年-日本最古の温泉施設
日本最古の温泉と言われる「道後温泉」。その中心施設が、1894年築の道後温泉本館です。木造三階建ての優雅な建築美は、レトロ好きにはたまらない。入浴だけでなく、畳の間でお茶を飲んで休める“温泉フルコース”も体験可能で、ジブリ映画『千と千尋の神隠し』の湯屋のモデルとも言われています。
2. 通潤橋(熊本県)|築171年-放水も見られる石橋エンタメ
通潤橋 (つうじゅんきょう)は、1854年に完成した日本最古の石造アーチ型水路橋。農業用水のために作られた実用建築です。見た目の美しさに加え、なんと定期的に「放水ショー」も開催。アーチ中央から水が豪快に放たれ、観客は水しぶきを浴びながらその迫力を体感でき、ただの橋と思って訪れると、想像以上のエンタメ性に驚くはず。
3. 観音埼灯台(神奈川県)|築156年-現役の洋式灯台体験
1869年に初点灯。日本に現存する最古の洋式灯台のひとつで、内部見学も可能で、設計はフランス人技師ヴェルニー。西洋技術導入の象徴としての歴史的価値もあり、真っ白でクラシカルなフォルムと、東京湾を一望できる立地も魅力。灯台好きや歴史建築マニアにはたまらないスポットです。
4. 浅草花やしき(東京都)|開園172年-日本最古のレトロ遊園地
開園は1853年、ペリー来航と同じ年という衝撃の歴史を持つ遊園地。レトロなジェットコースターやお化け屋敷など、今も現役で稼働中で、「世界一狭いジェットコースター」など“レトロ界の珍スポット”としても人気。浅草観光のついでに、昭和のノスタルジーに浸れるテーマパークです。
5. 木村屋總本店(東京・銀座)|創業156年-あんぱん発祥の老舗
創業は1869年。明治天皇にも献上されたという“元祖あんぱん”を今でも販売中。酒種(さかだね)生地を使った独特の風味は、他ではなかなか味わえません。銀座のど真ん中で「食べられる歴史体験」ができる貴重な老舗で、お土産にもおすすめな、今なお愛され続ける和洋折衷スイーツの原点です。
6. 札幌時計台(北海道)|築147年-現役稼働の木造時計塔
1878年建設、北海道開拓使の時代に建てられた、木造の洋風建築。毎時鳴るチャイムが街に響く、現役の最古級時計塔で、“ガッカリ名所”の異名もありますが、逆に今ではそれが観光資源に。外観も中の展示も、札幌の原点を知るには欠かせないスポットです。
7. 魚津水族館(富山県)|開館112年-昭和レトロ香る最古の水族館
1913年開館、日本で最も古い“現役稼働中の水族館”として知られます。富山湾の深海魚から、タッチプールまで多彩な展示が魅力で、建物には昭和レトロ感もたっぷりで、ノスタルジックな雰囲気がたまりません。子どもも大人も楽しめる、地元密着型の老舗水族館です。
8. 旧長浜駅舎(滋賀県)|築143年-駅舎の美を鉄道博物館で堪能
1882年建築の木骨煉瓦造の駅舎で、日本最古の鉄道駅舎として保存公開中。現在は「長浜鉄道スクエア」として鉄道博物館になっており、屋内にSL展示も。クラシックな駅舎の雰囲気は、鉄道ファンならずとも見ごたえがあり、「使われなくなったけど残されてる」という“最古の美学”を味わえます。
9. 犬山城(愛知県)|築488年-戦国時代の天守が現存する奇跡
1537年築、現存12天守の中でも最古級の歴史を持つ国宝の城。天守からの眺めは絶景で、眼下に流れる木曽川と城下町のコントラストが絶妙。また、内部の階段は超急角度で、戦国のリアルをそのまま体験できる。建物自体が“動く博物館”のような迫力に満ちています。
10. 富士屋ホテル本館(神奈川県・箱根)|創業147年-明治のリゾートに泊まれる
1878年創業、明治時代の香りを今に伝えるクラシックホテル。日本と西洋の建築様式が融合したレトロモダンな意匠は見ごたえがあり、宿泊しなくても見学ツアーで内部を鑑賞でき、“最古のバカンス”気分が味わえます。文豪や外国人要人も泊まった、リアルな“明治のリゾート”を体験。
RAW JAPAN’s Takeaway
観光地といえば「新しい体験」や「映えるスポット」に目が行きがちですが、
“古いのに今も使われてる”というロマンも、なかなか捨てたもんじゃありません。
現役で稼働する、もしくは保存・公開されていて「ちゃんと見学できる」──
そんな“日本最古”を体験する旅は、知的好奇心もくすぐられること間違いなし。
たまには“最新”を忘れて、“最古”に会いに行ってみませんか?
各公式サイト・自治体・Wikipedia等を参考にRAW JAPAN編集部が再構成しています。