RAW JAPAN
2025 / 09 / 07Food

ロマン満載!カレーを運ぶ機関車の店 カレーステーション 『ナイアガラ』祐天寺に行ってきた!

ロマン満載!カレーを運ぶ機関車の店 カレーステーション 『ナイアガラ』祐天寺に行ってきた!
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鉄道とカレーが出会う、唯一無二の食堂

祐天寺「カレーステーション ナイアガラ」

祐天寺駅から歩いて数分の住宅街に構える「カレーステーション ナイアガラ」。1963年の開店以来、半世紀以上にわたり地元の人々や鉄道ファンに愛され続けてきた老舗カレー専門店です。

sub1.jpg祐天寺名物 鉄道ムードの店「カレーステーション ナイアガラ」。
sub3.jpg外観からしてインパクト大。本物の踏切信号や看板が飾られており、まるで鉄道博物館のよう。
sub5.jpg入口横のショーケースには食品サンプルではなく、蒸気機関車D51780(通称デゴイチ)のフロント部分がどーん!という迫力。(反射で少し見づらく、すみません…)
sub2.jpg鉄道好きはもちろん、初めて訪れる人でも一瞬で“非日常の入口”を感じられる場所。
sub6.jpgまさかの「みどりの窓口」看板まで。どこで入手したのか気になるレアアイテム!


いざ乗車!ナイアガラの世界へ

週末だったこともあり、10分ほどの待ち時間。順番が来て入店すると、そこはまるで別世界。

店内は創業者“駅長”が長年かけて集めた鉄道グッズで埋め尽くされ、壁や天井いっぱいに並ぶ展示は小さな鉄道博物館のよう。時代を越えて集められたサインや車両部品から、鉄道の歴史とロマンを感じられます。
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まずは券売機で「新幹線カレー」と「カツカレー(辛口)」を購入。
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食券を渡すと、ハサミが入った“ナイアガラから銀河ゆき”のオリジナル入場券が手渡され、2番線の席へ案内されます。
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鉄道のロマンを詰め込んだ空間

店内には0系新幹線の鼻先やボックス席の鉄道に使われていた椅子、つり革までが揃い、駅構内に迷い込んだような臨場感。

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著名人のサインも並び、銀河鉄道999の作者・松本零士氏の直筆サインも飾られていました。

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そこへ突然のアナウンス。
「3番線へカツカレーがまいります!1番線、2番線は通過しま〜す!」

直後にシュッシュッシュッという汽車の音とともに模型列車が目の前を通過。

そうこうしていると、やがて私たちの2番線にもカレーが到着。プッシューッと音を立てて停車したミニSL機関車の2両目に、カレーが乗っていました。受け取ると列車はそのままバックで去っていきます。

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また、店内に飾られた赤帽や駅員の帽子は実際に被って記念撮影も可能。新幹線カレーと一緒に撮れば、まるで小旅行気分です。

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発車します!ナイアガラのカレータイム

新幹線カレー

新幹線型の器に盛られたお子様向けカレーは、マイルドで食べやすい味わい。ジュース付きで、子どもはもちろん大人も思わず笑顔になる一皿。通常のカレーも甘口があるので、カツカレーやチーズカレーなどお子様でも楽しめます。

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カツカレー

カレーの辛さは、「準急の甘口」・「急行の中辛」・「特急の辛口」から選択可能。店員さんの「辛口でも食べやすいですよ」というアドバイスに従って挑戦しました。(超特急の極辛もあるそうですが、この日はSoldOut。)

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結果は大正解!ピリッとした辛さが心地よく、ソースのかかった揚げたてのカツもサクサク。お米の炊き具合も抜群で、気づけばペロリと完食してました。懐かしさの中に確かな満足感があり、長年愛されている理由が分かる一皿でした!次回はチーズカレーを是非頂きたいと思います。

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カレーの香り、列車が運んでくる演出、鉄道ムードに包まれた空間──そのすべてが重なり、まるで旅先で食べるカレーのような感覚に包まれました。


駅長が遺したレールの先に

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そんな、ナイアガラをつくり上げたのは、“駅長”の愛称で親しまれた内藤博敏氏。戦中に疎開を経験し、母のカレーと駅で眺めた列車の記憶が原点になったそうです。レストラン勤務の傍ら鉄道工場や国鉄即売会で鉄道グッズを集め、その情熱を「鉄道ムードを味わえるカレー店」という形に結実させました。

店内には、内藤氏が多くの人に愛されていたことを伝える写真も飾られ、温かい空気に包まれています。残念ながら駅長は2017年に旅立たれましたが、その想いはスタッフに受け継がれ、ナイアガラは今も訪れる人を迎え続けています。

昭和から令和へ──鉄道のロマンとカレーの温もりが出会う特別なカレー専門店。それが、祐天寺「カレーステーション ナイアガラ」です。

RAW JAPAN’s Takeaway

ナイアガラは、ただカレーを食べる場所ではありません。外観から店内、料理の提供方法まで、すべてが「鉄道とロマン」に包まれた空間。子どもはもちろん大人も童心に帰り、鉄道の世界に浸りながら一皿のカレーを楽しむことができます。

“駅長”が遺した想いとともに走り続けるナイアガラ。鉄道ファンはもちろん、そうでない人にとっても、祐天寺でしか味わえない“小さな旅”を体験できる特別な場所でした。

店名カレーステーション ナイアガラ
営業時間11:00〜17:00
運休日月曜日 ※月曜日が祝日の場合は運行し、翌営業日は運休
住所〒153-0052 東京都目黒区祐天寺1-21-2 Google Map
参考サイトカレーステーション ナイアガラ 公式サイト

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クセつよな日本を偏愛する、2児のパパ。 日常のすき間から見える“じわるニッポン”を追いかけています。

9/7/2025 — RAW JAPAN
祐天寺カレー専門店ナイアガラ機関車東京23区目黒区